大人の対応
毎年この時期になると各地で出初め式が開催される。雪国以外の地域では例年と変わらない出初め式だったかもしれない。
しかし今年の新潟は雪も降らず、異様に天気に恵まれた出初め式となり、かえってこの天候不順が失火につながらないかと不安になってしまった。
その出初め式後の新年祝賀会でのこと。
参加者消防団員から「わしおさん韓国どう思うね」と呼び止められた。
韓国とは1965年の日韓基本条約で国交を正常化した。またその際、日本の援助に加えて、両国間の財産、請求権一切の完全かつ最終的な解決が確認されている。
朝日新聞の誤報により著しく国家としての名誉を傷つけられているが、それでも戦時中の人権侵害を重く受け止め、河野談話の歴代政府の継承、アジア女性基金の創設を行い、これ以上ないほど隣国への配慮を行ってきた。
そして、極めつけは、韓国政府が元慰安婦支援のため設立する財団に日本政府が10億円拠出し、両国が協力していくことを確認し、慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることを確認した2015年の合意だ。
これまでの経緯を踏まえ、日本政府の誠意を踏みにじる行為に対しては、断固とした態度をとるのが大人と思量する。
現政府の対応を評価する。
このような非礼に対して、いつまでも甘い態度でいることは許されない。
我々は、我々の誠意を踏みにじった隣国を、いつまでも忘れてはならない。2度と甘い顔を見せてはならない。
明けましておめでとうこざいます
和解と忘却
先日、安倍総理は真珠湾を訪れ、真珠湾で命を落とした御霊に哀悼の誠を捧げ、また飯田中佐の碑や、戦後日本の復興にアメリカが貢献したことに触れ、アメリカの寛容に感謝し、両国の和解の力を強調しました。
米国大統領と共に慰霊を行った安倍総理を高く評価する次第です。
一方で、私は、戦時中アメリカが行った日系移民に対する振る舞いや、戦争犯罪について、あるいは戦後の占領統治下での極端な言論統制や、戦後の沖縄の苦しみ、戦勝国が行った、あるいは戦後も行い続けた「こと」を忘れてはならないと思います。
忘却と和解は異なります。
忘却は、その当時必死に生きて、そしてお亡くなりになった御霊と自らとの連続性を断ってしまうことになります。
忘れずにいて、お互いが作り出した状況、悲劇を省みて、2度と起こしてはならないと肝に命じることが、本当の和解だと思います。
戦後の社会状況の中においては、私自身が例外とは思っていませんが、もはや、ただ忘却し続けた結果としての和解になっているとしか思えません。
今年も大変お世話になりました。
来年も宜しくお願い致します!
皆様、よいお年をお迎えください。