ASEAN、南シナ海行動規範で「法的拘束力」明記せず?
ASEAN諸国は、覇権が米国から中国に変わることを敏感に感じ取っているのかもしれない。そして、それでも構わないと感じているのか?
つまり、米国は自国の価値観を押し付け、覇権国家としてお節介以上の存在であったかもしれない。
日本が時として米国に複雑な思いを抱くように、ASEAN諸国がそう感じているとすれば、理解できる。
他方、時として歴史カードを切りかつ反日教育を徹底している中国政府の姿勢、あるいは在日米軍という特殊な条件は、ASEAN諸国には全く無い。
それは、翻って覇権国家が米国から中国に変わるだけだ、という意識をASEAN諸国が持つのも当然かもしれない。
ここに、ASEAN諸国は外交上、中国に対して、日本と共通の認識を持たない事態は容易に考え得る。
日本は、油断してはならず、冷徹な外交戦略が求められる。