連合が掲げた反共はどこへいったのか?
怒涛の1年が過ぎた。完全無所属として出馬した昨年の衆院選を乗り越え、新潟では県知事選、市長選挙が行われた。私は共産党との共闘には反対ということでブレずに首尾一貫しているが、選挙のたびに野党共闘は度を強めている。残念ながら私の思い描く二大政党の流れからどんどんと遠ざかっている。
連合新潟の姿勢
かつて米山隆一知事が誕生した知事選では、民進党の一部の非常識な対応により、連合新潟は極めて厳しい立場に置かれた。しかし私が県連代表となった際に、連合新潟が県知事としっかりと連携する枠組みをつくった。「未来にいがた」という民進社民統一会派がまさにそれである。また、昨年の衆院選が終わったあと、全国に先駆けて「新潟県民の連帯」を作った。あくまで連合新潟が主体となり枠組みをつくり、地方政治における主導的立場を担ってきた。この間、私自身が連合新潟の政治的存在感を高めることに貢献し、連合新潟と同様、一貫して共産党と距離を置いてきたつもりだ。しかし、先般の新潟市長選挙では違ったようだ。
理念なき野党共闘と連合新潟
理念政策のない野党共闘を主導する国会議員らの行動によって、私はいわれの無い非難を受けた。意外だったのは、連合新潟の一部も同様だったことだ(しかし、中には野党共闘に対して、本当に忸怩たる思いを抱えている同志を私はよく知っている)。自民系を応援したとは言え、理念なき野党共闘に反発した点では連合と同じ思いではないのか?その点、一部から公然と非難されたというのは少々残念だ。なぜなら連合新潟は、かつて自民系候補者を応援したことがあったし、また、連合推薦候補を応援しなかった国会議員などこれまで県内に何人もいるからだ。
その上で、先日、連合新潟から事情聴取が行われた。焦点は2つあった。
ひとつは、なぜ市長選挙で中原八一氏を応援したかである。この点は繰り返さないが、ご理解頂いたつもりだ。これからは他の議員とは違い、中原市長とのパイプを活かしてしっかりと連合の政策実現にも協力していきたい。
ふたつ目は自民党に入るかどうか、である。私は現在の政治情勢では自民党に限らず、どの政党に入ることも考えていない。私と政策について話合いを持った政党はない。政策なき野合を私は決して行わない。
これ以上、連合本部や連合新潟が理念政策なき共産党を含めた野党共闘路線に乗ることはないと信じたい。
地道に正しい判断を
私自身、この1年間で周囲の国会議員らの野党共闘への参加圧力についていけない思いを抱いている。私は完全無所属であり、独自の視点から国家と新潟県について考えている。地元を回れば無所属ではなく、政党に所属すべきとお話を頂くことも多くなった。
これまでの様に理念政策なき野党共闘を強要されるならば、当然新しい判断が必要となる。
連合組織にも心ある同志は多い。組織として理解のある行動をしてくれるものと期待している。
私はしっかりと地道な努力を積み重ねて、自ら正しいと思う道を歩みたい。